本記事は私なりのパキポやアデニウムの管理方法をまとめたものになります。一応パキポ育てて5年経ったということで自分なりのまとめを踏まえて育成方法をまとめることにいたしました。当ブログを読んでくださっている皆様の栽培の一助になれば幸いです。
衆目を引くためにあえてアデニウムとパキポディウムと銘打ちましたが塊根ユーフォルビア(ギラウミニアナ、パキポディオイデスなど)や低地アガベ(チタノタ、笹の雪など)にも通ずる栽培方法です。あくまで参考とし個々の状況に合わせて水やりや土の配合などの工夫をお願いします。
またこれはあくまで「日本国内で実生されたアデニウム、パキポディウム」へ向けての最大公約数的な育成方法を記載したものであり、いわゆる現地球や冬型のナマクアナム、高山性が強いブレビカウレに当てはめるには少々難しいと思います。ご自身の環境や栽培する植物に合わせてのアレンジをお願いします。
【置き場所】
年数を問わず屋外の遮蔽物がない南向きが理想。光線は最低でも半日以上当てること。屋外で光線を当てられないなら栽培は避けたほうが無難。できることなら季節を問わず雨に当てるのが望ましい。塊茎(幹の部分)にも日照が当たるとなお良い。
【水やり】
実生1年未満の場合
皮膚が木化してない場合は水切れに弱いため春夏秋を通して基本的には腰水で管理する。おおよそ皮膚が木質化してきた頃を目安に少しずつ水を切り始め、秋の終わり頃に水を切る。冬場は8度以上を保ち断水。皮膚にシワが寄ってきたら水をやる
実生3年未満
芽出し時は表土が乾いて1日置いてから与える。気温が上がってくるにつれて灌水回数を増やす。夏場、特に真夏は表土が乾いた時点で与えて良い。この間に水を与えすぎると分頭の原因や棘の隙間がだらしくなく開く原因になるため締まった株が好みの場合は灌水回数を減らすのが無難
実生3年以後
開花してから分頭するタイプ(デンシフローラム、グラキリス、ブレビカウレなど)は順調に育っていれば3年目~4年目で開花することが多い。開花以後はある程度株も成長しているため株の大きさを見ながら少しずつ灌水回数を減らしていく。パキポの草体を触りほんの少し柔らかくなってる、あるいはしぼんでいる状態で水を与える。特に3年以後はある程度株が成長しているため多水多肥では徒長の要因となる。真夏においては蒸散が非常に早いため水やりに特に留意する。
【実生年数によらない普遍的な注意点】
・真冬は完全に断水すると細根が枯死し春からの立ち上がりが悪くなる傾向がある。シワが寄ってきたら表土をほんの少しだけ濡らして膨らむか様子を見る。水をドバドバ与えると根腐れの要因となるため少量が無難
・真夏は蒸散が非常に早い。3年目以内は水を切らさないのが無難。
・剪定する場合は真冬1月~2月辺りの休眠期に。成長期に切るとその分成長が遅れるし気温が高いので腐りやすい。
【土の配合】
これはパキポディウム、アデニウムに限らず、すべての植物に言えることだが適切な環境かつ水やりが適切であればどんな用度でも育つ。なぜその土を使うのか特性を考えて使うこと。
【土の特性】
赤玉土
保水性、保肥性バランスが良い。全ての植物の基本となる用土。これ単用でも構わない。
腐葉土
保水性、保肥性に優れた用土。他の用土に比べて微量元素がある程度含まれている。このため腐葉土を少量混ぜると赤玉土単用に比べて根張りが格段に良くなる。そのため私はどの大きさでも常にある程度腐葉土を混ぜている。他の用土に比べて保水性、保肥性に優れるため大量に混ぜると水が滞留し形が崩れる要因となる。割合に注意すること。
鹿沼土
赤玉土と比べ保水性、保肥性に乏しい。性質としては軽石に近い。ふるいにかけ大粒のものを軽いし代わりにしている。また細かいものは赤玉土と混ぜ保水性を調整するために使用している。水の管理ができるならば使わなくても可。
まず赤玉土を基本とし、自分の環境を踏まえて腐葉土と鹿沼土を足すこと。例えば雨が多い地域であれば赤玉土が多いと水分過多となり形が崩れる要因となりえる。この場合は鹿沼土の割合を増やすことで解決できる。
【植え替え】
基本的には毎年桜が芽吹く2週間~1ヶ月ほど前に植え替える。国内実生株の場合は根が張るため多少大きめの鉢入れても問題はない。締めて作りたい場合は少し小さめの鉢に入れると根の関係上ある程度成長を抑制でできる。
オベスムやビスピノーサムなどの地中に塊根を作るタイプのアデニウムやパキポは長鉢に入れるときれいな直根を作れる。中に大きめの軽石や鹿沼土等を混ぜると根が曲がって育つ要因となるため留意すること。
【肥料】
NPK比率が同一の液体肥料を使用。主に春の芽出し後、真夏の成長期、秋の成長期終盤に規定量より薄めて使用。時期は決めているが回数は決めておらず植物の様子を見ながらブーストとして使用している。なお置肥について腐葉土を混ぜているため使用しない。仮に置肥するならマグァンプKをごく少量混ぜることを推奨する。
衆目を引くためにあえてアデニウムとパキポディウムと銘打ちましたが塊根ユーフォルビア(ギラウミニアナ、パキポディオイデスなど)や低地アガベ(チタノタ、笹の雪など)にも通ずる栽培方法です。あくまで参考とし個々の状況に合わせて水やりや土の配合などの工夫をお願いします。
またこれはあくまで「日本国内で実生されたアデニウム、パキポディウム」へ向けての最大公約数的な育成方法を記載したものであり、いわゆる現地球や冬型のナマクアナム、高山性が強いブレビカウレに当てはめるには少々難しいと思います。ご自身の環境や栽培する植物に合わせてのアレンジをお願いします。
【置き場所】
年数を問わず屋外の遮蔽物がない南向きが理想。光線は最低でも半日以上当てること。屋外で光線を当てられないなら栽培は避けたほうが無難。できることなら季節を問わず雨に当てるのが望ましい。塊茎(幹の部分)にも日照が当たるとなお良い。
【水やり】
実生1年未満の場合
皮膚が木化してない場合は水切れに弱いため春夏秋を通して基本的には腰水で管理する。おおよそ皮膚が木質化してきた頃を目安に少しずつ水を切り始め、秋の終わり頃に水を切る。冬場は8度以上を保ち断水。皮膚にシワが寄ってきたら水をやる
実生3年未満
実生3年以後
開花してから分頭するタイプ(デンシフローラム、グラキリス、ブレビカウレなど)は順調に育っていれば3年目~4年目で開花することが多い。開花以後はある程度株も成長しているため株の大きさを見ながら少しずつ灌水回数を減らしていく。パキポの草体を触りほんの少し柔らかくなってる、あるいはしぼんでいる状態で水を与える。特に3年以後はある程度株が成長しているため多水多肥では徒長の要因となる。真夏においては蒸散が非常に早いため水やりに特に留意する。
【実生年数によらない普遍的な注意点】
・真冬は完全に断水すると細根が枯死し春からの立ち上がりが悪くなる傾向がある。シワが寄ってきたら表土をほんの少しだけ濡らして膨らむか様子を見る。水をドバドバ与えると根腐れの要因となるため少量が無難
・真夏は蒸散が非常に早い。3年目以内は水を切らさないのが無難。
・剪定する場合は真冬1月~2月辺りの休眠期に。成長期に切るとその分成長が遅れるし気温が高いので腐りやすい。
【土の配合】
これはパキポディウム、アデニウムに限らず、すべての植物に言えることだが適切な環境かつ水やりが適切であればどんな用度でも育つ。なぜその土を使うのか特性を考えて使うこと。
私がよく使う配合
実生初年度 赤玉土7:腐葉土2:鹿沼土1
実生3年まで 赤玉土5:腐葉土2:鹿沼土3
実生3年以後 赤玉土4:腐葉土1:鹿沼土5
赤玉土
保水性、保肥性バランスが良い。全ての植物の基本となる用土。これ単用でも構わない。
腐葉土
保水性、保肥性に優れた用土。他の用土に比べて微量元素がある程度含まれている。このため腐葉土を少量混ぜると赤玉土単用に比べて根張りが格段に良くなる。そのため私はどの大きさでも常にある程度腐葉土を混ぜている。他の用土に比べて保水性、保肥性に優れるため大量に混ぜると水が滞留し形が崩れる要因となる。割合に注意すること。
鹿沼土
赤玉土と比べ保水性、保肥性に乏しい。性質としては軽石に近い。ふるいにかけ大粒のものを軽いし代わりにしている。また細かいものは赤玉土と混ぜ保水性を調整するために使用している。水の管理ができるならば使わなくても可。
まず赤玉土を基本とし、自分の環境を踏まえて腐葉土と鹿沼土を足すこと。例えば雨が多い地域であれば赤玉土が多いと水分過多となり形が崩れる要因となりえる。この場合は鹿沼土の割合を増やすことで解決できる。
【植え替え】
基本的には毎年桜が芽吹く2週間~1ヶ月ほど前に植え替える。国内実生株の場合は根が張るため多少大きめの鉢入れても問題はない。締めて作りたい場合は少し小さめの鉢に入れると根の関係上ある程度成長を抑制でできる。
オベスムやビスピノーサムなどの地中に塊根を作るタイプのアデニウムやパキポは長鉢に入れるときれいな直根を作れる。中に大きめの軽石や鹿沼土等を混ぜると根が曲がって育つ要因となるため留意すること。
【肥料】
NPK比率が同一の液体肥料を使用。主に春の芽出し後、真夏の成長期、秋の成長期終盤に規定量より薄めて使用。時期は決めているが回数は決めておらず植物の様子を見ながらブーストとして使用している。なお置肥について腐葉土を混ぜているため使用しない。仮に置肥するならマグァンプKをごく少量混ぜることを推奨する。