暇魚が好きなアルバムについてただグダグダ書き連ねる不定期連載。
今回は60年代初頭に巨匠2人によって産み落とされた
インタープレイの大名盤「undercurrent」です。
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ギタリスト、ピアニスト共に必聴のアルバム。
聴いたことない方はこの感想読みつつ聴いてくれたら嬉しいかな。



まず1つジャケから。このアルバムってジャケが良いですよね。
このアルバムの話すると必ずジャケの話をする気がします。
川の中に女性が佇む…と言ったらおかしいか。流れてる図。

undercurrentって底流、下層流って意味らしいので
つまるところ川底に流されながら水面を見上げているイメージでしょうか。

実は似たようなことやったことあるんですが川底の石にあたって痛いんですよね。
ジャケ見る限り水草がモサモサ生えてるところなんでそんなことはないでしょうが…w

曲目

My Funny Valentine -
 5:21
I Hear a Rhapsody - 4:36
"Dream Gypsy - 4:33
"Romain - 5:19"
Skating in Central Park - 5:19
Darn That Dream - 5:04



1曲目 my fanny valentane。皆さんおなじみの定番スタンダードナンバー。
これが最高なんですよ。ぼくはこのナンバーが好きでリピートしてます。

エヴァンスのピアノから入りジムホールがそれに追随してるんですがこの時点で空気がサーッと変わるんです。気がついたら二人のインタープレイの中へ…。気分はクラブの客席。

序盤はエヴァンスがテーマでジムホールがバッキング。ソロの入りはジムホールが先。
序盤のフレーズ、特にエヴァンスが右手で攻めるフレーズはなかなかエモくて好きです。

1:49秒からジムホールが弾くスウィープ(たぶん)もなかなかグッド!
なんて言ったってここが最高。気持ちが高揚します。
その後、ゆったりと滑らかにソロを繋ぐところも緩急ついてて悪くないと思います。

その後2分頃からから始まるフレーズも好きです。

一通り終わったあとエヴァンスのソロなんですがここの入りがまたエモい。
ちょっと切ないフレーズでジムホールの弾くコードがまた絶品なんです。

3:00頃のウォーキングベース風に1拍ずつ入れていくバッキング。
これはあまり好きではありません。
4分10秒のジムホールのソロ。ここがまたエモいフレーズで好き。


2曲目 i hear a rhapsodyこれもスタンダードナンバー。

ゆったりとしたジャズバラードに仕上がってます。
こういう曲調だとリリカルなエヴァンスのバッキングが活きます。

しかしぼく自身この曲はあまり好きではありません。
特に目立ったキレるフレーズもなく、1曲目のようなバチバチとしたインタープレイもなく
ただ単に耳障りの良い曲と言った印象です。
まあ、1曲目はだいぶ激しかったですからね。休憩休憩。


3曲目 dream gypsy 

エヴァンスの静かなピアノとジムホールのトリルから入る本曲。
ジムホールのトリル聴いてると緊張感が掻き立てられます。

実に静かに進行していくのですが、これを聴いているとなんだか悪いことをしているような
そんな気分になります…w

1:45秒にエヴァンスが少しアクセントを置いて弾くフレーズが好きです。
ここから少しアグレッシブなフレーズが出てきますし音量も上がっています。
さながら場面転換の役割を果たしてると言っても過言ではないかな。

2:10から始まるエヴァンスの波のように繰り返し繰り返し小さく弾きながら時には
津波の大きく盛り上げていくソロ。これもまた好きなところであります。
ジムホールもまた空気を読み出しゃばらずに弾くバッキングが素敵です。


4曲目 romain

ショパンを思わせるロマンチックなピアノですね。
出だしはとてもロマンチックなんですがジムホールが入ってきた途端に一変
緊張感が加わっています。そのまま盛り上げるのかと思いきやフェードアウト。
エヴァンスのピアノ共に緊張感を盛り上げていくここがまた好きです。

盛り上げと盛り下げを繰り返しつつ、噴火のための準備を始めるのが3:45秒ごろ。
4:50秒に最大の見せ場です。ちょっとしたカタルシスを感じますな。

もうちょっと爆発しても良い気がしますが。そこは好みでしょう。


5曲目 
Skating in Central Park

なんにせよ言ってしまえば淡々と流れるだけの曲なんですが
このアルバムの中で最も川の流れ。それこそundercurrentに近い気がします。
そしてただ淡々と流れるこの曲が好きだったりします…w

もっこりとしたジムホールのギターと軽やかに舞うエヴァンスのピアノが安心する曲です。



6曲目 
Darn That Dream 

ラストもゆったりとしたバラードナンバー。

1:55秒から始まるエヴァンスのソロが好きです。
これもまた5曲目と同じように静かに流れる曲ですね。
ところどころ挟む二人のフレーズが好きなんですが全体としてはあまり好きじゃないかも。
1曲目の印象が強すぎたってのもあります。

なお本来のLPはここで終了です。なのでボーナストラックは気になったものだけ感想を1つ。


9曲目 my fanny valentain (altarnate take)

エヴァンスのピアノから入る1曲。殺伐としてて良い。

1曲めもまた良いのですがこのもう1つのテイクもなかなか良かったりします。
比べると少しばかり精細さに欠けるのかなーと。

しかしこれもまたエモいフレーズが随所に散らばっており何とも言えない気分に。
何かと構成面で似た点が多かったり二人である程度やること決めてたのかな。
ウォーキングベースが2回、盛り上げる部分でハーモニクス使用等々
間違い探しのように違う点を探すのも楽しいです。
(まあぶっちゃけジャズだから全部違うって言っても過言じゃないんだけどな!)

ちなみにエモさと完成度2つとも1曲目に軍配が上がると思います。
他のテイクと比べて数分長いのも冗長とも取れますね。これがお蔵入りになったのもわかります。


感想は以上になります。久々に聴いたら随分完成度高いアルバムだなあと思って
勢いそのままに書き散らしてみました。他にも好きなアルバムたくさんあるので気が向けば書いてみようかと思っています。ジャズに限らずロック、クラシック、テクノ、ヒップホップetc…。
ちなみによく聴くジャンルはジャズで、ジムホールは最も好きなギタリストの一人です。

もしこのアルバム聴いたことない人がいたらぜひ聴いてみてください。
それでは。ノシ